AKB48グループ(AKB48、SKE48、HKT48、NGT48、BNK48、IZ*ONE)の
各メンバー達が所属する事務所である株式会社AKS。
ところでこのAKSとはいったいどういう意味なのか今回調べてみました。
もくじ
株式会社”AKS”の意味とは?
AKSとは結論から言いますと、
秋元康、窪田康志、芝幸太郎、の
3人の頭文字からとって作られた社名だそうです。
それで秋元康はみんな知っているとして、
窪田康志、芝幸太郎っていったい誰なの?
という方も多いかと思います。
・芝幸太郎とは?
まずは芝幸太郎さん。
彼は2004年にoffice48を立ち上げた実業家であります。
office48はイベント関連の人材派遣と
タレントマネージメントを主事業とする会社であり、
今の株式会社AKSの元となる会社だったと言ってもいいでしょう。
・窪田康志とは?
次に窪田康志さん。彼もまた実業家であり、
メディアやコンテンツ企画制作販売をしている
KRKプロデュースという株式会社の社長です。
・秋葉原48プロジェクトと株式会社AKSの立ち上げ
そして2005年には、
芝幸太郎、窪田康志、秋元康、電通が協同して
「秋葉原48プロジェクト」を発足させたのです。
2006年には窪田康志が自社内に株式会社AKSを立ち上げました。
これが今のAKB48、SKE48、HKT48、NGT48の
4グループが所属する事務所になったわけです。
ちなみにこの年には、
AKB48劇場とグループの運営管理を
office48から株式会社AKSに移管させました。
・AKB48のCD楽曲デビュー
さらにAKB48はこの年に
有名どころではないレコート会社である
インディーズのレーベルからCDデビューを果たします。
もちろん作詞は秋元康です。
しかし10月からは大手レコード会社である
ソニー・ミュージックエンタテイメント(SME)傘下の
デフレクターレコーズからCDをリリースすることになります。
実はこの時までAKB48もレーベルはソニーだったんです。
つまりAKB48はソニーからメジャーデビューしたわけです。
今の乃木坂46や欅坂46と一緒だったんですね!
2007年にはAKB48のマネジメントもoffice48から株式会社AKSに移管させます。
・AKB48はレーベルをソニーからキングレコードに移し人気爆発へ
2008年にはソニー(デフレクターレコーズ)がレーベルをAKB48から撤退します。
その理由はなかなかCDが売れず赤字になったからです;
この時のAKB48は世間的にも関心度がなく人気もありませんでした。
しかし2009年。
AKB48はレーベルをキングレコードに移してから売り上げが徐々に増え始めます。
そして、この年の6月に行われた第一回AKB48選抜総選挙をきっかけにして
人気が爆発するのです。
・AKB48のライバルグループ、乃木坂46の誕生
2011年なるとAKB48の公式ライバルという設定のグループとして、
乃木坂46が誕生します。
これはAKB48の活躍をうらやましく思ったソニー側が、
秋元康にAKB48の旧作の再販を持ちかけたことがきっかけだったとのこと。
そこで窪田康志のKRKプロデュース株式会社の傘下である、
株式会社ノース・リバーとソニーが共同して
「乃木坂46合同会社」を設立しました。
乃木坂46メンバーはみんな乃木坂46合同会社に所属することになり、
グループの運営は会社の中で「乃木坂46運営委員会」が作られました。
乃木坂46運営委員会委員長には、
YUI、沢入エリカなどのアーティスト制作にも関わっていたこともある
ソニー(SME)の今野義雄が就任することになります。
・乃木坂46の妹分グループとして欅坂46の誕生
そして、AKB48に代わって乃木坂46が躍進しはじめると
2015年、ソニー(SME)は会社内に「欅坂46運営委員会」を作りました。
この欅坂46運営に関しても今野義雄が委員長を務めております。
つまりこういった流れで
今のAKB48グループ、坂道46グループが作られていったわけですね。
そこには全てAKSの由来である
秋元康、窪田康志、芝幸太郎の3人が
重要人物として関わっているわけです。
◆48&46グループそれぞれの事務所メリットデメリットについて
このように色々な経緯により、
48&46グループはすべて秋元康プロディースのアイドルではあるものの、
事務所形態やCDレーベルもそれぞれ違うのです。
それでは各グループの事務所形態の違いによって、
所属しているアイドルメンバー達には今後それがどのような影響があり、
どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
株式会社AKS
まずはAKB48、SKE48、HKT48、NGT48、BNK48、IZ*ONE
の事務所である株式会社AKSについてです。
株式会社AKSは芸能事務所として規模的に大きく、
グループそれぞれで劇場公演をやったり、
他の芸能事務所にメンバーを移籍させたりしていることから、
アイドル養成所のような感じのところなのかもしれないですね。
ただし、メンバーの人数が多すぎて
芸能事務所としての能力に限界があるような気がします。
人気メンバー以外の売れていない子達は
ほぼ握手会や劇場公演など、
AKB関連の小さな仕事しかできていないでしょう。
なので48グループに入ったアイドルメンバー達は、
卒業後に活躍するための踏み台的な感じにするのが賢明でしょうね。
秋元康もグループの活動をぜひ踏み台にして欲しい的なことを言ってましたよね。
ちなみに、
NMB48の事務所は
KYORAKU吉本.ホールディングス株式会社(吉本HD)
JKT48はDentsu Media Group Indonesia
STU48は株式会社STU
が運営しております。
基本的にこれら3グループを管理するのはAKSではなく、
それぞれの個々の会社の運営事務所なのですが、
メンバーがAKB48グループとして活動する際のみ
AKSが管理することになっております。
乃木坂46合同会社
次に乃木坂46合同会社です。
こちらはソニー(SME)がAKSと共同して作られた事務所です。
乃木坂46合同会社のメリットとして挙げられるのは、
一つに事務所そのものがレーベルであるということです。
乃木坂46合同会社はソニーという大手レコード会社なので、
楽曲をリリースするときに
AKB48のように他のレコード会社に頼む必要性がないのです。
また、SME(ソニー・ミュージックエンターテイメント)の関連子会社に
SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)という芸能事務所があります。
SMAには、
奥田民生、ユニコーン、木村カエラ、CHEMISTRY、PUFFY、東京スカパラダイスオーケストラ、氣志團、YUKI、西野カナ、倉科カナ他、
多彩なミュージシャン、俳優やタレント、声優やお笑い芸人なども数多く所属しております。
なのでSMAではアイドルメンバー達を
多方面・多ジャンルにわたりマネジメントできてしまうわけです。
これはAKSではできないようなことです。
つまり、乃木坂46合同会社という事務所は
ジャニーズやEXILEの事務所と同じようなもので、
SMAPや嵐のようにメンバーが何歳になろうが
アイドルをやっていても許されると言えます。
だから乃木坂46メンバーは
AKB48メンバーのように卒業させて
事務所を移籍させる必要がないのです。
しかしAKBやハロプロの流れからアイドルは25歳までということで、
その年齢近くになると業界では卒業させられるという風潮があり、
その影響を乃木坂46も少なからず受けているように思えます。
Seed&Flower合同会社(欅坂46運営事務局)
欅坂46の事務所であるSeed&Flower(シードアンドフラワー)合同会社は
ソニー(SME)だけで運営されており、
AKSの管理をまったく受けておりません。
なのでソニーは独自に欅坂46の企画や方針を決めることができるので、
わざわざ他の関連会社と話し合ったりする時間や手間を省くことができ、
迅速に事を実行することが出来るのです。
しかし、逆に独裁になりすぎて
周りの意見を聞かない独自路線を走りすぎる
痛いグループにもなりかねない可能性もあります。
そこで大切なのが欅坂46運営がファンの方達の意見や要望を受け入れる姿勢です。
ソニーは以前、AKB48のCDがまったく売れないという失敗をしているので、
乃木坂46や欅坂46をうまく運営している今は
ファンや周りの意見もしっかりと聞いてくれるはずです。
そもそもソニーは有名な芸能人を多く抱えているほど
経験のある素晴らしい事務所ですので大丈夫でしょう。
秋元康も乃木坂46を結成させた際に、
ファンの意見や反応を素早くつかんで実行しやすいグループにしたい、
といったようなことを言っていた気がします。
◆まとめ&個人的感想
個人的にはAKSよりも乃木坂46や欅坂46の運営(SME)のやり方ほうが好きです。
そのほうがメンバーどうし団結力が高まるまとまりのある
良いグループが作れると思います。
AKSの場合ですと、
複数のAKB48グループを管理しているので、
大人数になり運営もメンバーも大変でしょう。
しかし、だからと言って秋元グループの事務所は
すべて運営方法を一緒にしろというのは違うと思います。
今はソニーのやり方で坂道グループが売れていますが、
ちょっと前はAKB48が売れた時もあったように、
時代によってはどのグループの事務所も成功することができるので。
アイドルにも色んなグループが存在しているように、
運営方法も色んなやり方があっていいと思います。
アイドルになったメンバーに関しても、
色んなタイプや特徴、性格を持った子がおります。
結局どこのグループに所属したとしても売れる子は売れますし、
成功するかどうかは確かに運もありますが、
結局メンバー本人しだいなのかもしれません。
これからも秋元グループの運営側はアイドルになった子達が
自分の立ち位置を見つけて成長していけるような
良い環境を作っていってほしいですね。