漫画のNARUTOにおいて、
イタチはオビトの存在に気付いていたのかどうか。
仮面の男・トビ(偽マダラ)の正体が
オビトだということを知っていたのかどうか、
について解説していきます。
もくじ
イタチとマダラの関係について
2人は、うちは一族抹殺時の協力者、
それがイタチとマダラの関係をつなぐ大きな要因です。
イタチは里にも、うちは一族にも内緒で事前にマダラに接触し、
「一族抹殺の手助けをする代わりに里には手を出すな」と交渉。
イタチとオビト(トビ)の関係について
イタチとトビ(オビト)は暁の同僚ではあるが
2人が絡んでいる描写はほとんどない。
イタチはトビ(偽マダラ)がオビトだと知っていたのか?
結論としてイタチは
仮面の男・トビ(偽マダラ)の正体が
オビトだとは気づいてはいなかったでしょう。
その証拠にイタチは兄弟対決のときにサスケに対して、
『うちは一族抹殺時の協力者はマダラたった』
と語っております。
またイタチの仕込んだ転写で
サスケの写輪眼から自動発動で天照をくらったトビ(オビト)は
『さすがのイタチにもオレの全ては知られていなかった…でなければ死んでいた』
と言っております。
発火した対象が消滅するまで絶対に消えない黒い炎の術、
天照ならイタチもマダラを倒せる思ったのでしょう…
これらのことからおそらくイタチは
マダラと名乗る仮面の男トビ(オビト)のことを
「うちは一族抹殺」の協力者だったときの
実力や能力だけしか知らなかったのだと思います。
しかしその一方でイタチは仮面の男の正体が本当に、
うちはマダラ本人だと思っていたわけでもないでしょう。
なぜならイタチはサスケに対してこうも言いました。
『人は誰もが己の知識や認識に頼り縛られ生きている。それを現実という名で呼んでな。しかし、知識や認識とは曖昧なモノだ。その現実は幻かもしれない。人は皆、思い込みの中で生きている。そうは考えられないか?』
と。
イタチは冷静沈着であり分析力に長けているだけでなく、
物事の心理を見抜く力を持つ男です。
イタチが他のうちは一族と違うのは「本当の意味での瞳力」だと
第4次忍界大戦にて薬師カブトにも評されるほど。
そんなイタチであれば
マダラと名乗る仮面の男のすべてを真に受けるはずがありません。
きっとイタチは生き残ったであろう、
うちは一族の誰かだと推測していたと思います。
イタチはきっと仮面の男のことを
100%うちはマダラ本人だとは思わないが、
100%うちはマダラ本人ではないとも言い切れない。
と考えていたはず。
だから、一旦、仮面の男のことを
うちはマダラとして容認していたのでしょう。
ところでオビト(トビ)はサスケに対して、
『イタチのことなら何でも知っている まぁイタチはそのことに気づかずに死んだがな』
と語っております。
しかしイタチはトビに
自分の真実を知られていることに気づいていたからこそ、
サスケに天照を仕込んだのではないでしょうか。
イタチが初めて会ったときのマダラの正体はオビト?
イタチが初めて接触した頃のマダラはトビ(オビト)とは違う外見。
ロンゲで着物姿。腰には刀をさしている。さらにお面の模様も異なる。
あれはマダラ本人ではなくオビトだったのか?
それならば九尾事件を起こした時のオビトも、
イタチが初めて出会ったときのマダラのような、
ロンゲで着物姿でないとおかしくはないだろうか?
九尾事件のときのオビトは短髪で、
暁でのトビとほぼ同じ格好で四代目火影ミナトと交戦。
違うのはお面のデザインが違うのと、
鎖を武器にして戦っていたことくらいでしょうか。
それともトビ(オビト)は
姿をいつでもマダラ仕様に変えられるのだろうか。
個人的にはあのマダラはただ単に、
オビトが髪の毛を伸ばして外見を変えただけだと思います。
イタチの協力者はマダラではなくオビトだった理由
イタチとともに、うちは一族抹殺に協力したのは、
マダラ本人ではなくオビトである可能性のほうが高いです。
以下、その理由を述べていきます。
うちは抹殺時にはマダラはすでに亡くなっているから
マダラは、うちは抹殺時どころか
九尾事件のころにはもうすでに亡くなっております。
うちは抹殺事件は九尾事件より後の話です。
マダラはオビトに力を託して老衰して亡くなりました。
ちなみに、そのときのオビトの髪型はロンゲで
マダラ本人にそっくり。
そしてオビトはマダラのもとを離れ、
オビトが第二のマダラとして活動していくことに。
その後、オビトは九尾事件を起こして
自分の先生である四代目火影であるミナトと交戦します。
ちなみに九尾事件でのオビトは短髪で
暁でのトビのような外見でした。
髪の毛は単純に自分で切ったのでしょう。
うちは抹殺事件はその九尾事件より後の話であり、
やはりマダラはもうすでに亡くなっております。
そういった理由で、うちは一族抹殺の協力者はオビトです。
髪型は九尾事件後に単純に伸びただけと考えられます。
マダラ本人なら右目だけしか開いていないお面はつけない
うちは抹殺をイタチに協力したのがマダラ本人であるならば、
右目だけしか開いていないお面をつけるのはおかしいです。
マダラは生前、
顔にダメージを負っていたわけでもなく、
両目ともしっかり揃っていて健在だったはずです。
それならば両目が開いている普通のお面をつければいいだけ。
逆にイタチに協力したのがオビトであったならば、
右目だけしか開いていないお面をつけたのは辻褄が合います。
オビトは第三次忍界大戦の「神無毘橋の戦い」で
カカシをかばったために右半身が岩の下敷きになりました。
そして自分の左目の写輪眼をリンの医療忍術により
カカシに眼軸ごと移植して託したのです。
オビトはこのときに右半身がほとんど潰れてしまいましたが、
右目の写輪眼だけは無事でした。
つまりこのときオビトの顔には右目だけしかなく、
左目はカカシに託したのでありません。
なのでイタチがマダラと名乗る男に
最初に出会ったときのお面の男の正体がオビトであったならば、
右目だけしか開いていないお面をつけていたのは辻褄が合います。
そして、オビトは自分のことをマダラと名乗り、
うちは抹殺の協力者としてイタチに力を貸しました。
ちなみにオビトが写輪眼のストックを大量に保有していたのは
その時にゲットしたと考えられます。
四代目水影を操っていたのもオビト?
ちなみにイタチの件とはあまり関係ありませんが、
四代目水影・やぐら、を幻術で操っていたのも
オビトの可能性が高いです。
「NARUTO 54巻」で干柿キサメの前に現れた水影を操っていた人は、
お面はつけてませんでしたがロンゲで右目だけの写輪眼。
このときも単純にオビトの髪がのびていただけだと考えられます。
そしてこのときマダラと名乗る男(オビト)はキサメに対して
『いいだろう…信用するかしないかはお前が選べ』と言って姿を見せます。
姿を見せたロンゲの男が本物のマダラかどうかを判断するのは
干柿キサメしだいです。
オビトの顔や右半身はほとんど柱間の細胞ですし左眼はありません。
なのでたとえ顔を見せたとしても初めて出会った干柿キサメにすれば、
いったい誰だかわかりません。
そもそもオビトなんて忍はそのとき有名でないですし、
キサメは彼の存在なんて知らないはずです。
しかしキサメもおそらく、
伝説のうちはマダラの名前ぐらいは知っていたはず。
うちはマダラはすでに亡くなってはいるが、
瞳力で四代目水影を操れるほどの幻術の使い手であり、
写輪眼といえば木の葉の忍。
そしてその男が語る思想から判断すれば
納得せざるを得なかったのでしょう。
この事から、たとえ顔を知らなくても
おそらく鬼鮫は「うちはマダラ」しかいない!!
と勘違いしたのではないかと・・・
「NARUTO 44巻」でトビ(オビト)がキサメに近づき、
『結局最後になってしまったが、一番身近なお前を騙していてすまなかった…』
と言って仮面をとってキサメに正体を明かします。
そしてトビのその素顔を見たキサメは
『そういうことでしたか。トビがまさかアナタだとは思いもしませんでしたよ。これで安心しました。あなたが黒幕ならわたしも立ち回りやすい…元水影様…いやマダラさん』
と答えます。
これはキサメがマダラ(オビト)の仮面をかぶっている姿を
一度も見たことがなかったため、
トビのことをマダラ(オビト)だと気づかなかったのでしょう。
キサメが初めて会った「NARUTO 54巻」でも
マダラ(オビト)は仮面をしていませんでしたし。
キサメがトビの素顔を見てマダラと呼ぶのは、
マダラのふりをしたオビトのことを
マダラだと思い込んで覚えていたからというだけです。
そもそもオビトという忍びの存在や顔なんて最初から知りませんし。
そしてたとえ本当のマダラでないと思っていたとしても、
お互いの思惑さえ一致していれば、
キサメにとってそんなことはどうでもいいこと。
なので九尾事件と四代目水影操り事件のあいだの時系列はわかりませんが、
うちは一族抹殺事件を含め、これらの事件すべて
うちはオビトが関わりやったことだと結論します。
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